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桜の迷い風BLOG
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早く休みがこないかな~。
最近そればっかり考えてます;
どうせやるなら、何事も楽しむ主義なのですが、今はちょっと中途半端な時期でして。
それと、体がついてこない。

「雨~」の続きの話、結局長くなりそうです。
そのくせ書き始めようとすると睡魔が・・・
なので、一応完成かな?と思う冒頭だけでも、こっちにアップしてしまおうか、
と思い立ちました!
9月に入ってから、まだ2回しか夢をアップしてないんですもん・・・
確かに、サーバー移転して、ちょこちょこ改装が必要で時間をとられたのですが、
あまりにも更新が遅いので;;


冒頭だけですが、もしも読む気になって頂けたら下からどうぞ*
冒頭と最後だけはヒロイン視点なのです。


【まるで二人を包む宵霞】 (冒頭)


―折角、久し振りに会えるのに。

 

美月は鏡を覗き込み、そこに映る自分の姿をまじまじと眺めた。

数週間に渡る現世での任務を終えて、先程やっと瀞霊廷に戻ってきたばかりなのだ。

 

顔色も冴えないし、任務での疲れも隠し切れない。

下ろした髪も少し乱れていて、こんな髪じゃ日番谷に幻滅されるのではないかと

心が重くなる。

長い黒髪を「綺麗だ」と言って優しく撫でてくれるのが好きなのに。

ここのところ忙しくて、髪に気をかけるような時間もなかったのだ。

 

そういえば、最近は同僚の女の子たちが目を輝かせて話している

あれがカワイイとか、これがイイとか、そういう話題にもついていけなくなってしまったな。

 

溜め込んだ思いを吐き出すようにため息をつく。

 

もう一度鏡を覗き込むと、思い直して手早く髪を整え、

日番谷の恋人となった頃にあれこれ集めた化粧道具の中から
桜色の口紅を選び、
控えめに唇を彩った。

少しは顔色が良くなった気がする。


 

「おい、桜之いるか?」

「はい。」

扉の外から声がかかり返事を返すと、阿散井が顔を覗かせた。

「任務から帰ってきたところで悪いが、そろそろ出るぞ。」

「はい。準備はできています。」

 

「さすがに気合いはいってんな。」

美月は目の前の鏡やら口紅やらに視線を移し、

その意味に少し顔を赤らめる。

 

「久々会えるんだろ?」

「あ、はい・・」

「おもいっきり甘えてこいよ。」

 

美月は複雑な思いのまま、曖昧な笑顔を返した。

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